ご無沙汰しています。アーツシです。
本日は、前回アップした適応障害になった話の番外編です。
キャリアに関わる話ではないのですが、稀有な経験ではあると思いますので、ぜひ見ていってください。

本編の前に
アーツシ愛用のマーナの日傘とRay Banのサングラスをご紹介します。
特にこの日傘は2024年のアーツシベストバイの一つです。
ものの造形へのこだわりが強いものの、傘にデザイン性を求めるのはわがままかなと思ってました。
しかしこの傘、ご覧いただくとお分かりになると思いますが、他にない個性的な形をしちょります。
また、見た目だけでなく機能も両立しています。
畳めばそれで終わり、可愛いシルエットにまとまります。
近々眩しい思いをされるご予定がある方にはぜひお勧めです。
かかりつけの病院に閃光弾がぶち込まれる

今から2年ほど前、かかりつけ医が逮捕されました。
以前、皆さんに共有した適応障害の話でもお世話になっていた内科の先生です。
病院は自宅から近かったこともあり、深夜に複数台のパトカーのサイレン音を聞き、何かが外で起きていることに気づきまして、野次馬根性丸出しで、サイレンが鳴る方向へ向かっていきました。
現場に到着した時、かなりの数の人々が集まっていましたが、人ごみの隙間から、かかりつけの内科の建物を警察が取り囲んでいるのが見えました。
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と単細胞な私の脳が処理に窮していると
私の到着から間も無く、解錠されたドアから建物に向かって閃光弾がぶちこまれ、警察が中に突入していく光景を目撃しました。その後、私はその場を離れました。
見るからに大ごとだったので、身の危険を感じましたし、さらに幼少期のトラウマから血を見ると気分が悪くなるため、最悪、死体がゴロゴロ出るような事態にならないかという不安に襲われ、そんなものは見たくもないし、見る必要もないと思い、その場から逃げ出した格好です。
翌日目にした報道で、事件の内容を知る事になりました。
県警△△署によると、塾の送迎に来た保護者が男性からナイフを突きつけられたという。
警察官が駆けつけたところ、男性は塾と同じ建物の1階にあるクリニックに立てこもったが、捜査員が28日午前1時ごろ、クリニック内に突入し、公務執行妨害容疑で男性を現行犯逮捕した。
けが人はいなかった。

事後になって押し寄せる恐怖
顔見知りが逮捕されたのは2回目でしたが、それが主治医ともなると、やはり感じるものが違いました。鈍痛のようなモヤモヤした気持ち、とでも言うのでしょうか、形容するのがなかなか難しい思いを抱えました。
後から振り返ると、確かにいくつかの異様な出来事があったなと回想できますが、私自身、思考浅さには定評があるアホなので、それらの出来事の瞬間には特に深く考えたりはしていませんでした。
ただ、以下の文面を報道で目にした時は、さすがに震えました。
逮捕されたのは、〇〇市△△の自称、医師のXXXX容疑者(XX)です。
……………………………………………………自称?
メンタルヘルスの治療だけでなく、体調を崩した時にも罹っていましたから….
え?もぐり?
と笑いと恐怖が混在した感情が押し寄せたのを鮮明に覚えています。
恐らく逮捕されてから間もない報道だった事もあり、身元確認が完全に完了する前に書かれた文面であるためだとは解釈しているのですが、真相は闇の中ですし、知りたいと思いません。
何事も知れば知るほど直面する不幸せが比例して増えると思います。知る必要のないことはそっと蓋をさせていただきます。
ただ、先生にしていただいたインフルエンザの予防接種、いまだかつて経験した事のない、電流が走る程のジカジカした痛みを感じるものではありました。
はい、刺しますね、ちくっとしますね、ちくっとしますねえ….(注射針イン&接種開始)
(私の困惑・苦悶の表情)
ぁぁああああああ、痛いですよねえ泣、ごめんなさいごめんなさいごめんなさーい泣(残りを注入)
こんな一部始終でした。
百聞は一見に如かず
逮捕劇から間もなく、先生の病院は閉院してしまい、その後先生がどうしているのかは知る由がありません。
事件当初は、お医者さんによる立てこもりという内容や、病院のホームページや先生のSNSもなかなかパンチの効いたコンテンツに仕上がっていたこともあり、2chの掲示板でそこそこ話のネタになっていたようです。
「頭の中がまともでないのは明らか」「とにかく怪しくて怖い」「まともな診療をしていたとは思えない」など、まぁ仕方はないのですが、散々な書かれ方をされていました。
ただし、先生のことを頼って、慕っていた患者さんがいたことを私はこの目で確認しています。
この病院には看護師さんがおらず、全てを先生のワンオペで実施されていました。
完全予約制ではあるのですが、予約の時間に診察が始まることはなく、前の患者さんの診察が押すのが毎回でした。そういった理由で、前の患者さんと先生が窓口でやり取りするのを毎回見ていたわけですが、みなさん口々に先生の治療で変わったことや、切実な感謝の言葉を口にされていました。
私の時もまさにそうだったのですが、先生のカウンセリングはとにかく懇切丁寧で、体調の具合、仕事の様子、ストレス反応の経過など事細かにヒアリングいただき、薬に関しても一方的にただ処方するのではなく、処方を検討している選択肢をすべてご提示いただき、メリット・デメリットを提示した上で個人の選択に配慮をくださっていました。
前の患者さんの予定が押してしまうのも、この優しさと配慮からくるものだと思えたからこそ、毎回予約時間を大幅に過ぎて診療が始まることにも違和感を持っていませんでした。
それだけ親身に私の病気や体と向き合っていただいていたと、私は個人的に感じます。
何が原因でそんな事態になったかは存じませんが、ワンオペで医療を回すのは患者数を絞っていたとしてもその負担は想像するに余りあります。
先生も供述しているように、限界を超えた負荷で理性が失われてしまい、突発的に激情的な行動に繋がってしまったのではないかと、勝手ながら想像しています。
無理やり託けているように思われてしまうかもしれませんが、この刺激的な経験を通して、物事を一つの側面からだけ見て判断を下してしまうことが劇的に減ったように思います。
私は事件が起こるまで先生の危険な一面を知ることがなく、また報道のみで先生を知っている方々は、先生の懸命で誠実な姿を知りません。
何事も自分の目で見て経験して判断する。悪い印象、噂を理由に、それ以上知ろうとしない姿勢は、その裏側にある良さに気づけないことです。
当時考えたことを振り返りながら取り止めもなく書きましたので、もう何をお話ししたいかも訳がわからなくなってきましたが、先生がどこかで再起を果たされていることを祈りつつ、この辺で終わりたいと思います。

本日も長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。
また近々お会いしましょう。
アーツシより ココロを込めて
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